社員インタビュー
Nov 20,2025

EFポリマーで農業分野の研究開発(R&D)を担う名嶋凜太郎さんは、実証実験の分析や営業チームの専門サポートなどを通じて、会社の技術的な根幹を支える存在。
学生時代から乾燥地農業に関心を持ち、前職ではバイオスティミュラント(植物が本来持つ防御力を高める成分)の営業・栽培指導を経験。農業の未来を考える上でEFポリマーの存在を知り、事業に強く共感し、2024年1月、沖縄に移住・入社を決意しました。
今回の記事では、名嶋さんにEFポリマーでのやりがいや、これから仲間になってほしい人物像について、お話を伺いました。

名嶋さん:
神奈川県出身で、鳥取大学大学院では植物生理学を専攻していました。卒業後は肥料メーカーに就職し、バイオスティミュラントの営業や栽培指導に従事していました。

HRチーム:
バイオスティミュラントについてもう少し詳しく教えてくれますか?
名嶋さん:
農業業界では注目されている分野で、植物が本来持っている防御能力を引き上げるための、肥料や農薬とは異なるカテゴリの商品です。
植物や土壌に働きかけて、植物の生理状態を改善し、健全な成長を促す微生物や有機物などを指します。ストレス耐性の向上、収量や品質の改善などに役立つんです。
前職では、日本国内はもちろん、タイの農家さんとも関わりながら、導入支援をしていました。
名嶋さん:
大学時代から乾燥地農業に興味がありました。前職で農業に関わる中で、どんな資材を使っても、やはり本質的な課題は“水”にあると強く感じたんです。気候変動の影響もあり、現場の栽培がますます難しくなっている中、EFポリマーの存在を知りました。ブログや公式サイトを拝見し、製品にもビジョンにも感動しました。
HRチーム:
どなたかの紹介ではなく、ご自身で応募されたんですね!
名嶋さん:
はい、自分で調べて応募しました。研究職の転職では紹介も多いかもしれませんが、僕のようにビジョンに強く共感して、決断する人もいると思います。
名嶋さん:
主に3つの役割を担っています。
1つ目は、営業チームや顧客の技術サポートです。農家さんから“この条件でどう使えばいいのか?”といった具体的な相談がある際に、営業チームから相談を受け、技術的な解釈や提案を行っています。
2つ目は、実証実験の学術的な分析です。EFポリマーを使用して良い結果が出たときに、“なぜ良かったのか?”を科学的に紐解いていく。たとえば、土壌中の水の動きに詳しい大学の先生と連携しながら、水分保持の可視化や植物の萎れにくさを数値化するなど、営業資料にも活用できるように整えています。
3つ目は、製品自体の改良提案です。現在のEFポリマーは粉末状に加えて粒状のものはややゴツゴツとした形状ですが、例えば丸い形状の方が農業機械で散布しやすいケースもあります。そうしたユーザー視点を反映して、形状や使用感、さらには肥料やバイオスティミュントといった肥料やBS資材との掛け合わせにも取り組んでいます。
名嶋さん:
②の研究分析ですね。EFポリマーとして行っているのは、自然由来の素材を対象にした独自の研究なんです。従来、石油由来の素材に関する研究は多かったのですが、私たちの製品のような自然由来で有機認証を受けているものに関しては、これまで大手企業でも実現ができていない。次の有機農業資材開発にもつながる大きな価値があると思っています。

HRチーム:
他のチームメンバーも同様に、独自の研究に関われていることへのやりがいを語っていました。
名嶋さん:
そうですね。僕自身、子どもが生まれたことで実感が深まりました。世界では人口が増加し続け、日本では農業人口が減り、農資材の多くは輸入に頼っている。
前職で、肥料の原料が国内にないことを痛感しました。このままでは食料戦争が起こるのではないか―。そんな危機感の中で、次の世代に“食べるものの原点”を残していく必要があると強く感じています。」
名嶋さん:
やはり、チーム内のやり取りは英語も多いので、そこはチャレンジングです。言語の壁があることで、コミュニケーションが後回しになるのは避けるようにしています。
僕は毎日、英語学習アプリを使って勉強しています。イントネーションの違いや独特の言い回しに慣れるのにも少し時間がかかりました。
HRチーム:
毎日の研究に加えて、英語も勉強されているんですね...!

名嶋さん:
英語力がある方は心強いですが、それ以上に農業に関心があることが前提だと思います。農学と一言でいっても、植物生理学、土壌学、微生物学、農業経済学など幅広い分野がありますが、特に植物や土に興味がある方だと、私たちの取り組みと親和性が高いと思います。
また、私自身がそうだったように、営業など研究以外の業務経験がある方も、チームにとって貴重な存在です。
名嶋さん:
今のR&Dチームは少数精鋭でやっていますが、将来的にはさらに体制を拡大していきたいと思っています。ただし人数が増えても、密にコミュニケーションが取れる関係性を維持したい。相談・報告がしやすい環境、そして自然とアイデアが生まれる雰囲気をつくっていきたいですね。
HRチーム:
スタートアップであり、かつインド、日本、米国、欧州で拠点が分かれているEFポリマーだからこそ、日常の丁寧なコミュニケーションが大事になりますね。
名嶋さん:
本当にそう思います。そして、一人ひとりの発信も大切です。EFポリマーの製品は素晴らしいですが、“魔法の粉”ではありません。だからこそ、多角的なアプローチが必要です。
会社の掲げる『限りある資源の活用』や『サステナビリティ』という認識は、製品だけでなく、そこで働く私たちが体現してこそ意味がある。
日々の仕事の中で、それを自ら発信していくことが求められていると思います。

「EFポリマーは、世界の農業や食糧問題に深く関わる、非常に重要な技術を持った会社です。そういった領域に関心がある方と出会えること、そして一緒に働けることを楽しみにしています。
スタートアップなので大変なこともあります。だからこそ、チームで助け合って乗り越えていきたいですね。」

穏やかな語り口の名嶋さんですが、インタビューから見えてきたのは、沖縄への移住を自ら決断する行動力と、「水・食」の未来を支えたいという強い信念。
独自の有機素材に関する研究に挑む姿は、“静かな闘志”という言葉がぴったり。植物や研究の話になると表情が明るくなり、生き生きと話していました。
休日はお子さんと一緒にドライブしながらカフェ巡りを楽しみ、家族を大切にしながら日々の仕事に打ち込んでいるそうです。
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